泣き顔にサヨナラのキス


二人で梶間食堂を後にする。



しばらく歩いたところで


「キスした事は忘れてくれ」

呟くように原口係長が言葉を落とすから。


あたしは、ただ黙って頷いた。



そして、この事は二人だけの秘密になってしまった。


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