泣き顔にサヨナラのキス


スルスルとあたしの服を器用に取り去って、自分も服を脱いだ。

「あっ……」

孝太の唇が胸に触れると、反射的に甘い声が漏れる。


「ずっと、カナを抱きたかった」

「んっ……ん」


孝太の顔を見ることが出来ない。キツく目を閉じて、孝太に身を任す。


「カナの声、もっと聞きたい」


孝太の動きが激しくなっていく。


「イヤ、孝太っ」


やっぱり、イヤ、止めて。止めてよ。お願いだから。


それなのに……





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