泣き顔にサヨナラのキス
      

孝太は気にも留めずに、そのまま電話の相手と話し始める。


「お疲れ様です」なんて言っているから会社関係なんだろうけど。


あたしはそれより、そのメモが気になって仕方が無かった。


なんだか、イヤな予感がする。


見ない方がいいかもしれない。

そう想っても、足元に落ちているそれに手を伸ばしてしまった。



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