泣き顔にサヨナラのキス
   

何もかもが完璧な、可愛くて従順な俺の婚約者。

触れるたびに亜美の唇から漏れる甘い声も。真珠のような滑らかな白い肌も。直ぐに潤う柔らかな身体も。


このまま、亜美に狂ってしまいたい。


「亜美、もういい?」

「んっ、ああっ……」

亜美の返事を待たずに、細い腰を引き寄せた。


滅茶苦茶に壊してしまいたい。そんな衝動に駆られる。


「亜美、そこに手をついて」

抱き寄せて、身体の向きを変える。戸惑う亜美に何も言わせないように唇を塞いだ。


俺の腕の中で震えている亜美。汗でお互いの身体がより密着しているように感じた。


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