泣き顔にサヨナラのキス
亜美がヤキモチを妬いた所為で、いつも以上に激しく抱いてしまった。
上がった息を整えながら、タバコに火を点けて亜美に視線を移す。
亜美の身体には情事の痕がくっきりと残っていた。
「悪い、優しく出来なくて」
「うんん。嬉しいの。健治君に愛されているって実感できて……」
シーツで身体を覆いながら恥かしそうに亜美が答える。
「亜美は激しいのが好きなんだ?」
意地悪くそう言うと、「もう、健治君のバカ!」と笑いながら俺の胸を軽く叩いた。