泣き顔にサヨナラのキス
 

その運命の人は小林孝太君。


あたしが高校の三年間好きだった人。


在学中は一度も話すことは出来なかったけど、高校を卒業してからも、ずっと忘れられなかった。


孝太君と同じクラスだったのは一年生のときだけ。だから、クラスの同窓会でも逢えるはずも無くて。


それっきり……


もう、逢えないと想っていた。


それが、六年ぶりに同じ職場で再会するなんて。




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