泣き顔にサヨナラのキス

 

それから、昼休みに入るまでバタバタと忙しなく仕事を片付けて。


やっと、孝太と話が出来る。


孝太をランチに誘おうと、席を立った時、目の前をすっと通り過ぎる山本さん。


「孝太くん、ランチ一緒にいいかな?」


えっ?


「俺、梶間食堂に行きたいんだけど。そこでもいい?」


「うん。日替りランチ、今日は何かな?楽しみ」


山本さんはふふっと笑って孝太の傍に立った。




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