いじめられっ子と物の怪憑き少女
1章 入学式の朝も波瀾万丈(みそ汁ごときで喚くなや)



「真果、早く起きろ」



優しい声が聞こえたと思いきや、乱暴に布団を剥がされ、蹴飛ばされた。



なんつー起こしかたやねん。



「もうちょい優しい起こし方無いんかい」



「ねーよ。大体おまえに優しくして、なんの特があんだよ」



「でもさー」



「ぐだぐだ言ってねーでさっさと下りて来い」



それだけ言うと、さっさと部屋から出て行ってしまった。



まだ文句言い足りへんねんけど…。




< 1 / 54 >

この作品をシェア

pagetop