いじめられっ子と物の怪憑き少女



「あたしが最初におったんよ。あんたが後から来たんやろ?」



キッと睨み返すと自殺願望者が一瞬怯んだ。



かと思ったら悲しそうな顔をする。



「声かけんなよ」



「なんで?」



「もう少しだったのに」



どんどんと、声が小さくなっていって、とうとう俯いた。




< 24 / 54 >

この作品をシェア

pagetop