いじめられっ子と物の怪憑き少女
「魅歌」
あたしの幼なじみの女の子、柳魅歌。
小学校3年生の時に、こっちに引っ越してきてこの学院に転入してきた。
それから妙にあたしに懐き、今では一緒にいるようになった。
「昨日入学式でんとどこにおったん?」
「さぁ?」
「なんやねん」
あたしのさぁ?と言う返事に、頬を膨らませながら、あたしの前の席に座った。
席は自由席だったため、好きな席に座れた。
だから魅歌はあたしの前の席。