向日葵の逝く先
 


家から追い出されたわたしは、公園にいた。



明るすぎる日差しの下。

ビー玉を探す。


「暑いよおお」


キャミから剥き出しの腕や肩に小さな痛みを感じるほどで。

少し体を動かすだけで、じんわりと汗が滲んでくる。





「――あった」


ビー玉はすぐに見つかった。


それはもう、
あっさりと。


 
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