向日葵の逝く先
 


公園に植えられた一輪の向日葵の下で。


太陽の光がガラスの球体に反射して輝き、キラキラキラキラ。



『ここだよ』と、
自ら場所を教えているようだった。



「よかったあ。暗くて見えなかったんだ」


手に取ると、『ただいま』って言うみたいにキラキラキラキラ。


「かわいいなあ、もう」


嬉しくて嬉しくて。

わたしはビー玉に頬擦りした。


 
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