向日葵の逝く先
 


「陸くんって、学校にいるときと雰囲気違うよね?」


こんなに話しやすい人だなんて思わなかったんだ。

陸くんは喋らない人だったし。


「そうだね」

「なんで学校では喋んないの?」


陸くんは少し考えるように空を見上げた。

星がチカチカ光ってる。



「面倒だから」



さらりと吐き出された言葉が、
なぜかわたしの心臓を突いて。

痛い。


 
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