向日葵の逝く先
 


陸くんがわたしを見る。

「…いや、面倒じゃないよ」

「ほんと?」

「花さんは可愛いから」


ぶっへいっ。

思わず口に含んだアイスを吹き出してしまった。


か、可愛いとか!


さらりとなんつー破壊力の台詞を言うんだ、この人…。


「だ、大丈夫?」

慌てて口元を拭くわたし。

「…う、うん、大丈夫。じゃなくて。いやいやいや、わたし可愛くないし!」


 
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