向日葵の逝く先
「そんな力いっぱい否定しなくても」
はははって陸くんが声を上げて笑う。
大きく口開けて。
普通の男の子みたいに。
すっごく意外。
こんなふうにも笑えるんだ。
わたしもつられて、あははって笑った。
陸くんとこんなふうに笑いあうなんて、昨日まで考えられなかったのに。
「――そういえば、ビー玉は見つかった?」
「あ、うん。今日の昼に見つけたの。そこにあったんだ」
わたしは向日葵を指差した。