向日葵の逝く先
 


「そっか、よかった。気になってたんだ」


気にしてくれてたんだ。

嬉しいなあ。

陸くんっていい人かも。


陸くんは向日葵を見つめて、アイスを口に運ぶ。

「夜に探すくらいだから、大事なものなんだろうと思ってさ」

「うん」


言ってもいいかな。

馬鹿にされないかな。


「あのね、笑わないでね?」

「うん?」


 
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