向日葵の逝く先
 


「あ」

「あ」

わたしと陸くんの声が重なる。


アイスがわたしの足元でひっくり返って。

カップの中身が地面にぶちまけられている。


やっちまった…。

わたしの抹茶アイスううう。


「花さん、これ食べる?」


陸くんが横からアイスを差し出した。

3分の1くらいの量になったバニラアイス。


「僕はこれ以上食べると腹壊すから」


 
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