ウサギとオオカミ~他校のアナタ~
ていうか私のお財布に見合ったところかなあ?
「何かお探しですか?」
「!?」
ちょっと迷っているときに店員さんが話しかけてくれた。…助かった……。
「え、えと……ぺ、ペアリングが…欲しいのですが……あっ!イニシャルを入れられるもので…。」
「ああ!そちらでしたら、このようなものがよろしいかと。」
ご、ご丁寧な話し方で…。
「2つで2800でございます。」
「あ、それでお願いします。」
差し出されたものはいたってシンプルなものだった。
これだったら天狼先輩も似合うだろうなあ…。