夜空すきですか。


まさか
そんな質問がきて、


真剣に
答えを求めてくるなんて




優衣は
なかなか答えずにいた。



教室のざわめきが
どんどん大きくなるように感じる。




その教室という空間の中で

2人のところだけ

時が止まっているようだった。




「あの、」



ようやく声を発した。




「わたし雨が好きです」






< 11 / 18 >

この作品をシェア

pagetop