夜空すきですか。
「どうして、だって?」
だるそうに男の子は
体を起こした。
「なんとなく。」
それだけ言うと
不敵な笑みを浮かべた。
優衣はおもわず
ドキッとした。
机につっぷしていたので
髪の毛に隠れて顔は
みえなかったが、
まじまじとみると
まぁまぁ、いや
かなり
カッコよかった。
その妖しい笑みに
優衣はみとれてしまった。
な、なんなのこの人…
心臓の鼓動が
大きく、早くなるのを
かんじていた。