夜空すきですか。




一番前よりはマシだけど


一番後ろもなぁ…




そんなことを
考えながらも



席についた。






窓側の席で

グラウンドや空が

よくみえる。




「ふぅ…」





よくよくクラスを

見渡してみると




なかなか

賑やかなメンバーだった。





まだ中学に入学して2年目




友達は増えたが、


あまり積極的なほうでは

なかった優衣は新しい環境に

とまどいを隠せなかった。





前の席はというと、

金髪に染めた髪を

指にからめてクルクルと

まわしている



なんともイカツイ

女の子だった。





先ほどから

ずっと鏡をみて


念入りに化粧をしている。




(こ、こわい)




ますます


先行きが不安になる


優衣であった。




前がだめなら横!!





と、


横をチロリとみた。





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