年下王子くんはLOVEハンター!?



 そう言いながら
 やっと、退いてくれた

 詩音、重かったぁ‥


 いくら細いといっても
 やっぱり男の子




 「凛先輩」


 「なにっ?」


 「もっかい言いますけ
 ど先輩の事好きだから
 付き合って下さい」



 もっかいって言うのは
 きっと
 押し倒される前の話


 図書室に来てくれと言
 われて来たら
 詩音に告白されて

 年下苦手といって断っ
 たあたしは押し倒され
 てしまった




 「だから、あたし年下
 苦手だ‥」


 「ふーん‥
 そこまで年下否定すん
 なら俺が落としてやる
 よ」


 「絶対、あり得ません
 からっ」


 「あり得ない訳ないじ
 ゃん」


 不敵に笑う詩音に
 ちょっとほんのちょっ
 とだけドキッとした様
 な気がした





 そのまま扉に
 向かって歩いて帰ろう
 とする背中に思わず声
 をかけた、あたし


 「何であり得ない訳な
 いの‥?」




 ちょうど振り返った
 詩音に夕焼けがさして
 彼のかっこ良さを引き
 たてる



 「だって‥‥‥俺‥‥
 …………………………






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