群青の月
「とにかく……もう、これ以上あたしを巻き込まないで」


柚葉は冷静な声で言いながら、ベッドから降りようとしたけど…


俺は彼女の腕を引っ張って、体を強引に引き寄せる。


「ちょっ、マジで何なの!?」


苛立ちを見せる柚葉の顔を胸元に引き寄せ、彼女の頭頂部ギリギリまで唇を寄せた。


「頼むからここにいろよ。今はまだ、一人になりたくないんだ……」


身勝手な言葉が、二人きりの部屋の中に消える。


我ながら酷い理由だとは思ったけど、俺は柚葉の体をガッチリと固定して離さなかった。


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