群青の月




小さく落とされた言葉は、その存在が消えてしまいそうな程に弱々しくて。



あたしにそこから離れる事を躊躇させるには充分なくらい、大きな傷を負っているようにも見えた。



同時に与えられた温もりに、どこか安堵する自分(アタシ)がいた事も否(イナ)めなくて。



久しぶりに感じたそれは、あたしの心を酷く掻き乱したんだ――…。




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