群青の月
「いつもの料金で不服だって言うなら、それ以上出したって構わないんだぞ?」
動揺を隠せずに戸惑うあたしに、冬夜がニヤリと笑った。
バカにされているのとは違う、どこか含みのある笑顔。
だけど…
それを不快だとは思わない自分(アタシ)は、もう冬夜の罠に掛かってしまっていたのかもしれない。
「……三万」
「それって、いつもと同じ値段?」
あたしの呟きに、そう返して来た冬夜に頷く。
「いくら何でも、安過ぎるだろ……」
すると、彼はまるで傷付いたように、悲しそうな笑みを浮かべた――…。
動揺を隠せずに戸惑うあたしに、冬夜がニヤリと笑った。
バカにされているのとは違う、どこか含みのある笑顔。
だけど…
それを不快だとは思わない自分(アタシ)は、もう冬夜の罠に掛かってしまっていたのかもしれない。
「……三万」
「それって、いつもと同じ値段?」
あたしの呟きに、そう返して来た冬夜に頷く。
「いくら何でも、安過ぎるだろ……」
すると、彼はまるで傷付いたように、悲しそうな笑みを浮かべた――…。