群青の月
さっきまでは、質問にすら答えて貰えない事もあったのに…
今はこんな風に言い合いが出来るようになった事に、何だか言葉に出来ないような嬉しさを感じてしまう。
「何笑ってるのよ?」
話の途中で口元が緩んだ俺に不服になったらしく、柚葉があからさまに不機嫌な顔をした。
「何か楽しいな、って思ってさ」
「は?」
柚葉は顔をしかめながらため息をついた後、テーブルに置いたままのタバコに手を伸ばす。
俺がジッポを差し出して火を点けると、彼女はそこに顔ごと寄せてタバコの先端を付けた。
今はこんな風に言い合いが出来るようになった事に、何だか言葉に出来ないような嬉しさを感じてしまう。
「何笑ってるのよ?」
話の途中で口元が緩んだ俺に不服になったらしく、柚葉があからさまに不機嫌な顔をした。
「何か楽しいな、って思ってさ」
「は?」
柚葉は顔をしかめながらため息をついた後、テーブルに置いたままのタバコに手を伸ばす。
俺がジッポを差し出して火を点けると、彼女はそこに顔ごと寄せてタバコの先端を付けた。