群青の月
コンビニに着き、並んでいる下着を見たあたしは、ビールを物色している冬夜の傍に行った。


「この辺、下着ショップってないの?」


「う〜ん、たぶんないと思うけど……」


「じゃあ、ショッピングモールは?」


「それならあるけど……。ただ、車で15分くらい掛かるから、着いた頃には閉店するんじゃないか?」


時計を見ながら答えた冬夜にため息をつくと、彼が不思議そうな顔をした。


「何?下着、なかった?」


「……ブラがない」


ぶっきらぼうに言うと、冬夜は納得したように苦笑した。


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