群青の月
冬夜の言動が、どうしても腑に落ちなかったけど…


反して彼は、そんなあたしの気持ちなんか気にも留めていない。


「ほら、もう寝るぞ」


枕元のライトを消した冬夜が、体勢を変える気が無かったあたしの手を引っ張って、ベッドに引きずり込んだ。


「ちょっ……!」


「いいから寝ろって」


抵抗しようとしたあたしの体が、冬夜にガッチリと固定されてしまう。


「いい夢見ろよ」


「こんな事されて、見れるかっつーの!」


悪態とため息をついたあたしは、暗闇の中で冬夜をキッと睨み付けた。


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