群青の月
「……お金が絡んだ約束はちゃんと守る」


半信半疑だった事を話した時、柚葉がぶっきらぼうにそう呟いた。


「最初に会った時に言ったでしょ?あたしにとって、これは“仕事”なの」


あくまで、これを“仕事”だと認識しているらしい彼女は、当たり前だと言わんばかりの表情をしていて…


その姿を見た俺は、やっぱり切なさと虚しさを抱いた。


同時に、柚葉の事をもっと知りたいと思い始めている事に気付く。


だから…


俺は、金銭面での約束はちゃんと守ると言う柚葉に、この“契約”を持ち掛けた。


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