群青の月
1年以上も掛けて温めて来た、俺の渾身(コンシン)のプロジェクト。


それを認めて貰えるように上司を口説き落とし、自力でバックアップしてくれる会社も見付け、後一歩でやっと成功だと思った矢先の事だった。


信頼していた同僚に、その企画を横取りされた。


企画書に記入していた俺の名前が、いつの間にか同僚によって書き換えられていて…


そのままそいつの手によって、上層部に提出されていた。


『すごいじゃないか!俺にもこのプロジェクトを手伝わせてくれよ!』


そんな言葉を信じた俺が、バカだったんだ…。


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