群青の月




別に、大きなキッカケがあった訳じゃない。



だけど、ずっと一緒にいるうちに、微温湯(ヌルマユ)に浸かっている気がして来て。



そこに慣れてしまう事が嫌で、逃げ道を探した。



そうしないと自分の中の何かが変わってしまいそうで、本当はすごく恐かったんだ――…。




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