群青の月
あたしには、何があってもお金を稼ぎ続けなければいけない理由がある。


その為に必要な金額を手に入れるには、普通に仕事をするだけでは全然足りないんだ…。


だけど…


地位も名誉も、そして資格すらも無いあたしには、この体を売る事しか方法が残されていない。


だから、あの行為を出来なくなるのは、あたしにとっては致命傷(チメイショウ)になってしまう。


それに気付いた今は、本当にそうなってしまう前にこの微温湯から抜け出さなきゃいけない。


その為には、このつまらない関係に終止符を打つしか無いんだ――…。


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