群青の月
気を紛(マギ)らわせる為にシャワーでも浴びようと、重い足取りでバスルームに向かった。


脱衣所にある洗濯機の傍に置いてあるランドリーバスケットには、溢れるくらいの洗濯物が溜まっている。


その光景を目にした事で、もう何日も洗濯をしていない事を思い出して…


俺は半ば投げやりになりながらも、その中身を乱暴に洗濯機に放り込んだ。


今まで堕落した生活を送った経験が無いから、自分のあまりのだらしなさに苦笑が込み上げて来る。


そして、同時に感じた情けなさに深いため息を一つ落とした後、バスルームに入った。


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