群青の月
シャワーを浴びて、溜まりに溜まっていた洗濯物を何とか干し終えた。


呆れる程に堕落していながらも、これくらいの事なら熟(コナ)す事は出来る。


そんな自分にどこかホッとしながらリビングに戻ると、今度は部屋の散らかり具合が気になった。


「ちょっとは片付けるか……」


やっぱり独り言を零してしまった自分に苦笑した後、床に散乱させてしまっていたゴミをビニール袋に纏めた。


それから、さっき空になった事に気付いたタバコの箱を持った時…


ふと、買い置きしていたタバコも切らしてしまった事を思い出した。


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