群青の月
部屋に入ると、ベッドルームに直行した。


そのまま、柚葉をベッドに縫い付けるように寝かせる。


「相変わらず強引だね……」


横になった事で少しだけラクになったのか、程なくして彼女の口からぶっきらぼうな言葉が飛んで来た。


その口調に勢いは無かったけど、減らず口を叩く柚葉に僅かながらも安堵感を抱く。


「そりゃどうも」


「……全く褒めてないから」


「とにかく大人しくしてろよ」


俺は柚葉を見つめながら言った後、彼女をベッドルームに残してキッチンに行った。


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