群青の月
ピッタリと閉じたカーテンの向こうは、すっかり明るくなっている。


太陽の位置が高くなっている事がわかって、少しだけ目を細めた。


いつの間にかまた眠りに就いていた柚葉を起こさないように、とにかくじっとしていた。


昨夜の柚葉は本当に顔色が悪くて、俺が抱き締めても大人しいままの彼女の事が、とにかく心配で堪らなかった。


だから…


今はスヤスヤと寝息を立てている柚葉に、心底ホッとしている。


反して俺は眠れそうに無かったけど、それでも彼女をこの腕で抱き締められる事が本当に嬉しかった。


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