群青の月
いつの間にかベッドから抜け出していた冬夜に促され、あたしも後を追うようにリビングに行った。


冷蔵庫には大した物は無かったけど、昨日あのコンビニで彼が買っていたおにぎりやパンを食べ、お腹を満たした。


食後には、頼んでもいないのに冬夜がコーヒーを淹れてくれて…


少し前までのように、ソファーに並んで座ってそれを飲んだ。


そんな事に、どこか懐かしさを感じてしまう。


ここに来ないと決めてから、まだ1週間しか経っていない。


それなのに、それまでの日々がもう随分前の事みたいに思えたんだ…。


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