群青の月
再契約の話は、あたしにとって何もかもが好都合って訳じゃない。
いつか冬夜との契約が終わる時が来る事は避けられないし、そうなれば今度こそ本当に元の生活に戻るしか無い。
その時の事を考えると、デメリットの方が大きいのかもしれない。
だけど…
昨夜、あたしはあの男との行為の後で嘔吐を繰り返し、ずっと嫌悪感を拭い去る事が出来なかった。
あんな風になったのは、初めて体を売った時以来…。
覚束ない足取りで街を歩きながら、冬夜との契約を自分から破棄してしまった事を、本気で後悔していたんだ…。
いつか冬夜との契約が終わる時が来る事は避けられないし、そうなれば今度こそ本当に元の生活に戻るしか無い。
その時の事を考えると、デメリットの方が大きいのかもしれない。
だけど…
昨夜、あたしはあの男との行為の後で嘔吐を繰り返し、ずっと嫌悪感を拭い去る事が出来なかった。
あんな風になったのは、初めて体を売った時以来…。
覚束ない足取りで街を歩きながら、冬夜との契約を自分から破棄してしまった事を、本気で後悔していたんだ…。