群青の月
夜中のバイトばかり入れているのは、大嫌いな夏の昼間の炎天下の中で働く事に耐えられないから…。


そして、それ以外にもまだもう一つ理由がある。


夏の昼は、嫌悪感があたしの体を包むから…。


そんな時には動けない程の吐き気に襲われたり、もっと酷い時には全身が震える事もあって…


そうなるともう、バイトどころじゃない。


ここ最近は家に帰りたくなくて、バイトの時以外は冬夜の家で過ごす事が多くなった。


だから、彼はそんなあたしの異変に気付いて、本気で心配しているみたい。


だけど…


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