群青の月




あどけない顔で眠るその心には、一体何を抱いているんだろう…。



どんなに近付こうとしても、簡単に躱(カワ)されてしまう事が歯痒くて。



同時に、胸が軋むような切なさも感じて堪らない。



それなのに、やっぱり目の前にある体を強く抱き締めて、自分だけのものにしてしまいたいと思う。



心の中で繰り返すのは、そんな願望ばかりなんだ――…。




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