群青の月
◆Side‥冬夜
【Side‥冬夜】
そろそろ終わった頃か……
時計に視線を遣る度に考えるのは、やっぱり柚葉の事ばかり…。
7時を過ぎた今は、ちょうど彼女のバイトが終わった頃だろう。
いつもなら、柚葉が来る時間に合わせてクーラーを入れたり、二人分の朝食の支度をしておいたりする。
だけど…
今日はそんな事をする必要が無いせいで、ずっと暇を持て余していた。
柚葉に合わせるように俺の生活も昼夜が逆転してしまっていて、彼女と同じ時間に起きてから一睡もしていない。
それでも、眠気を感じる事は無かった――…。