群青の月
だけど、それは俺の心に潜むただの願望でしか無い。


だからきっと、天地がひっくり返る程の事でも起きなければ、柚葉がこの気持ちを受け止めてくれるとは到底思えない。


近付こうと手を伸ばすと僅かに縮む気がする、心の距離…。


錯覚かもしれなくても、時々はそれを感じる事が出来る。


それなのに…


結局はまたすぐに、いとも簡単に離されてしまう。


拒絶を見せられる度に傷付く心は酷く痛むけど、やっぱり柚葉に対する想いを諦める事は出来ない。


だから…


柚葉との間にある平行線を崩す方法を、ひたすら探していた――…。


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