群青の月
だけど、そうする事にだって、やっぱり限界はある。


帰って来れば、嫌でも顔を合わせる可能性はある。


それに、何よりも最近は深夜にバイトをしているあたしにとって、毎日バイト前に帰宅するのは辛い。


だから、面倒な時は数日分のお金を残しておき、何組かの着替えを用意してバイトに行くようになった。


そうなると、今度は必然的にその服を冬夜の家に置いておく事になる。


最初の頃は、その事について冬夜に詮索されるのかと思っていたけど…


彼は特に何も言わずに、空いているチェストを使わせてくれた。


< 366 / 1,000 >

この作品をシェア

pagetop