群青の月

矛盾する気持ちが、あたしの頭を悩ませる。


考える事は苦手だから、今までは“悩む事”自体から目を背けて来た。


だってその方がラクだし、難しい事を考えるなんて性に合わないから…。


そんな癖が付いているお陰で、どんな時も最低限の感情だけで生きて来られた。


それなのに…


最近は、冬夜が絡むと些細な事でも気になってしまう。


そのせいで、何も考えないように努めようとしても、今までみたいに出来ない。


理由もわからないまま積み重なるそれに戸惑って、あたしの中には憂鬱ばかりが募っていった――…。