群青の月
「どうして……?」


「は?何が?」


あたしの問いに疑問形で返した母は、不思議そうな顔をしていて…


それが余計に苛立ちを感じさせ、頭に一気に血が上った。


「どうして平気な顔して、そんな事言えるのよっ!?」


怒鳴りながら母を睨み据えると、母が眉をしかめた。


「はぁ!?あのさぁ、アンタを生んでやったのも育ててやったのも、この私なのよ?」


「だからって……」


「私はただ、『その恩を返せ』って言ってるだけじゃない。それにアンタはもう成人してるんだから、こんなの当たり前の事でしょ!」


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