群青の月




雑踏の中で見付けたのは、何かに怯(オビ)えるように蹲(ウズクマ)っていたお前で。



いつもよりも小さく見えたその体は、酷く震えていた。



壊れてしまいそうな程に弱々しいお前が、何に怯えているのかはわからない。



だけど…



例えそこにどんな理由があっても全力で守りたいと、俺は本気で思ったんだ――…。




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