群青の月
慌てて耳から離した携帯の画面を見た時、目を見開いて唇を噛み締めた。


真っ黒な画面に映る、情けない顔をした自分(アタシ)。


充電が切れた事を自覚したのは、画面を見た瞬間の事だった。


「何でよ……」


もう、終わりだ……


すぐに蘇って来た恐怖が、あたしの心を支配する。


僅かに取り戻した冷静さすらもまた失って、全てを諦めるように目を閉じた。


同時に、自分の体を守るようにして膝を抱えたのは、せめてもの防衛本能だったのかもしれない。


あたしはまた、闇の中で蹲った。


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