群青の月
冬夜の言葉が胸の奥にまで突き刺さるようで、何も言えなかった。
あたし達は、ただ金銭的な契約で繋がっているだけの関係で、それ以上でもそれ以下でも無かった。
だけど…
あの日、あたしを助けに来てくれたのは冬夜で。
本当にただの契約者だって言うのなら、あたしだって彼に助けを求める事なんて無かったんだ…。
あの日よりも前から心のどこかで気付いていた、言葉に出来ない気持ち…。
それに気付かない振りをしたまま、いつか離れるつもりだった。
それなのに…
もう、そんな事は出来ない気がした――…。
あたし達は、ただ金銭的な契約で繋がっているだけの関係で、それ以上でもそれ以下でも無かった。
だけど…
あの日、あたしを助けに来てくれたのは冬夜で。
本当にただの契約者だって言うのなら、あたしだって彼に助けを求める事なんて無かったんだ…。
あの日よりも前から心のどこかで気付いていた、言葉に出来ない気持ち…。
それに気付かない振りをしたまま、いつか離れるつもりだった。
それなのに…
もう、そんな事は出来ない気がした――…。