群青の月
鉛(ナマリ)みたいに重く感じる体を動かす事が億劫で、しばらく目を閉じたままでいた。
「悪い……」
自分を責めるようにあたしの耳元で呟いた冬夜に、言葉を返す気力すら無い。
「一人にしなきゃ良かったな……」
バカだね……
アンタは何も悪くないじゃん……
それでも、心の中ではそう呟いていた。
汗だくになるくらいに不快な暑さを感じているのに、冬夜の体温に胸の奥がゆっくりと落ち着いていく。
だから…
後もう少しだけこの腕の中に収まっていたい、って思ったんだ――…。
「悪い……」
自分を責めるようにあたしの耳元で呟いた冬夜に、言葉を返す気力すら無い。
「一人にしなきゃ良かったな……」
バカだね……
アンタは何も悪くないじゃん……
それでも、心の中ではそう呟いていた。
汗だくになるくらいに不快な暑さを感じているのに、冬夜の体温に胸の奥がゆっくりと落ち着いていく。
だから…
後もう少しだけこの腕の中に収まっていたい、って思ったんだ――…。