群青の月
息遣いすら鮮明に聞こえる部屋の中は、冬夜の存在をすごく近くに感じさせる。


それなのに…


その一方で、微妙な距離とこの暗い雰囲気が、あたし達の間を隔てるみたいだと思えた。


こんな時はどうすればいいのかわからなくて、ただ沈黙を貫き通す事しか出来なかった。


お金を受け取らない事で生まれる気まずさは、居心地を悪く感じさせる。


それでも冬夜への想いを自覚してしまった以上、もう今までみたいな事は出来ない。


こんな雰囲気の中で、これからの事を考えるのはやっぱり恐い。


だけど…


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